先日の染匠さんでの展示会の際に注文した雨コートと単衣が仕立てあがってきました。
雨コートはこの前の認定式の日に着るはずだった(大雨の予報だったから)のですが、当日は汗ばむほどの良い天気で着るチャンスを逸しておりました。
この前少しパラッときたので「今だ!(゚∀゚)」と無理やり着てみたりしましたが、本格的なデビューは未だ訪れず。
雨の日の外出は洋服でさえ憂鬱なものですが、今は少し楽しみです。

この雨コートの生地は白山紬(はくさんつむぎ)です。
石川県白峰村で織られている紬織物です。
白山紬といえば『釘』に引っかけても破れない、別名「釘抜き紬」とも言われています。
玉繭と言われる2匹の蚕のさなぎが入っている屑繭から紡ぎだされた節のある糸で織られています。

こちらは雨コートの肩裏。
付けても付けなくてもいいのですが、鳥獣戯画のかわいいのがあったので付けることにしました。
それからこちらが、単衣の大島紬です。

大島紬は誰でも一度は聞いたことがある有名な紬織物ですね。
単衣ですので八掛や胴裏などといったいわゆる裏地はありません。
単衣は6月と9月のふた月しか着るチャンスがない…と言われています。
私もそう習いましたし、着物関連の本を見ると大抵そう書いてあります。
が。
5月のGWの頃って結構暑いよ?
10月の初旬ぐらいってまだ暑いよ?
北は北海道、南は九州・沖縄まで、南北に長い日本列島で同じタイミングでの衣替えはあまり現実的ではありません。
それに、現在の暦と実際の気候のズレなどもあることなどから、普段着るのにそこまで気にしなくていいんじゃない?という風潮がすこしずつ広がっています。
ただし、正式な場では従来の衣替えの決まり通りにお召しになったほうがよろしいかと。
知ってやるのと知らずにやるのでは、これまた違いますしね。
きもののお披露目からいつの間にか衣替えの話になってしまいました。
ではまた。
今日も最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。
きものを楽しもう!

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